
企業が現在抱える重要な経営課題のひとつが、全社レベルでの意思決定迅速化です。その解決に有効なビジネス戦略が、「アクティブ・エンタープライズ・インテリジェンス」(AEI)です。日本テラデータの丹 隆之はイベント「ITPro Expo」にて、AEIをテーマに、『企業のあらゆる人に価値をもたらす情報基盤の要件 − 世界の先進企業が選択するデータウェアハウスとは − 』と題した講演を行いました。
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| 日本テラデータ マーケティング統括部 製品企画開発部 部長 丹 隆之 |
ビジネス・チャンスを最大限に活かして競争力を強化するには、意思決定の迅速化を全社レベル(企業間レベル)で推進することが重要です。日本テラデータは、データウェアハウス(DWH)の有効活用によって、企業全体の意思決定を迅速化するビジネス戦略「アクティブ・エンタープライズ・インテリジェンス」(AEI)を提唱しています。
AEIは経営層や財務部門などバック・オフィスユーザーに対する「ストラテジック・インテリジェンス」と、現場の業務担当ユーザーに対する「オペレーショナル・インテリジェンス」の両方をカバーすることが特長です。
「AEIは相互のインテリジェンスを統合・整合化し、加速します。現場の意思決定が速くなることで、先を見越した的確な対応が可能になり、ビジネス・チャンスは大きく広がります」と丹は説明しました。
「オペレーショナル・インテリジェンス」に求められる要件として、大量の同時実行ユーザーへの対応、通常は1〜5秒・最大でも数分という高速な応答性、数分〜数時間以内に更新というデータの鮮度、高可用性などを挙げました。
AEIのコンセプトを具現化したデータウェアハウスがテラデータの「アクティブ・データウェアハウス」(ADW)です。
「ADWはよりリアルタイム性の高いデータの保持、戦術的なクエリーの高速処理を可能とします。バックオフィスから業務ユーザー、さらにはサプライヤーや顧客までも含め、企業全体の意志決定迅速化を強力に支援します」(丹)。

次に丹はADWを実現する6つの要件を紹介。日々発生するイベントを検知し、事前定義したビジネスルールに沿ってワークフローを実施する「アクティブ・イベント」や、戦術的クエリーの高速な応答など意思決定をニア・リアルタイムでサポートする「アクティブ・アクセス」などを順に解説しました。
そのなかでも特に重要なのが、「アクティブ・ワークロード管理」です。
「アクティブ・イベントやアクティブ・アクセスなどに求められる各種サービスレベルを満たすため、ITリソースの動的な最適化、重要度や緊急性に応じた優先度の設定によって、システム全体を最適化します」(丹)。
アクティブ・ワークロード管理を実現する技術が「Teradata Active System Management」です。丹は「事前定義したルールに基づき、ユーザーから受けたリクエストを分類/フィルタリングして実行間隔を調整したり、優先度に従って実行したりと、システム最適化のために二重三重の仕組みを備えています」と詳解したあと、「ADW実現の基盤となる重要な仕組みです」と強調しました。
ADWはサービス品質や顧客満足度の向上、販売促進、サプライチェーン効率化をはじめ、様々なビジネス分野に貢献できます。
丹は講演の最後にADWの事例を紹介しました。
まずは、アメリカの小売業における不正検出の例を取り上げました。「コピーしたレシートを利用し、店頭の商品を手にとって不正返品する現金搾取詐欺が頻発していました。そこでADWを利用し、レシート番号から返品済みかどうかを瞬時にチェック可能にすることで、不正を防止できました」(丹)。
また、航空会社が欠航・遅延発生時に、空港のカウンターにて乗客へ代替便の予約等の対応を行う際、ADWを利用して優先顧客を瞬時に見分け、優先的にサービスを提供することで、優先顧客の囲い込みを促進した事例も紹介。
ほかにも、多業種にわたる事例を複数取り上げ、AEIの実装がビジネスにもたらすベネフィットを解説して講演を終えました。